矯正歯科も約100年程度の歴史があります。 そのため
種々の経験則があります。そして一定の規則と言って良い程のものに成っております。それを幾つかここに示します。
(1)犬歯間幅径を変化させては行けない。
(拡大してはいけない、と言う事です)
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ディスクレパンシー(顎の大きさと歯の大きさの不調和)量を計算して
1〜2o の場合は拡大する (コンタクトポイントを削るか?)
5〜6o の場合は1本抜く (3〜4oの時はどうするんだ・・・・)
7〜8o の場合は小臼歯を2本抜く
奥への移動は2〜3oで止める
上記の様に言われています。
さらに 良い文献を見つけました。
クインテッセンス 10月号 190ページ 関崎 和夫
下顎中切歯萠出期
(5〜6歳の頃)
乳犬歯間のスペース
不足量 |
下顎側切歯萠出期
(6〜7歳の頃)
乳犬歯間のスペース
不足量
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治療方針 |
2・0o以内 |
1・0o以内 |
叢生が自然治癒する可能性があり、注意深い観察下に放置 する。 |
2・0〜3・0o以内 |
1・0〜3・0o以内 |
切歯萠出期の犬歯間の成長では補いきれない可能性が高いため、経過観察はせず、その時点で、拡大矯正を選択する |
3・0o以内 |
3・0o以上 |
連続抜歯法を前提とした隣接乳歯のStrippingや 抜歯を行う。
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(注) |
非抜歯・拡大・床矯正装置・FKO等を振りかざす詐欺師達は上記の様な事を勉強してない?のでしょうか? してると思うのですが。
また、ちょっとでも拡大矯正に取り組むと2割の患者さんを除き、開咬・すれ違い・上下顎前突(ふくみ口) 咬合に成ってしまい、胃潰瘍に成る程の苦しみに合う事に成ります。
詐欺師は5〜7年も開咬・すれ違いにして平気です。
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(注) |
一般の真面目な歯科医師が引っ掛かるのは大学で教えてもらったのをすっかり忘れているのと、よもや詐欺師(又肩書の在る、大学教授)が嘘を言うとは思っても見ないからです。
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(注) |
でもネ、大学の学長の書いた本で、口のなかと顔が違う本もある。1冊35000円もするのに。
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(注) |
阿部英はミドリ十字と結託して何千人ものエイズ患者を造ってしまった。死後は必ず地獄にいくでしょう。 |
(注) |
無理な拡大は、直ぐに戻ります。一生保定が必要になります。 |
(2)大臼歯間幅径を大きくしてはいけない(当然まともな場合です)
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(1)と同じです。
歯並びは、顎の大きさ・歯の大きさ・周囲の筋肉との釣り合いの上で凸凹(叢生)・出っ歯(唇側傾斜)等に成っているのです。だから、無理な拡大・縮小はあっという間に、元の状態に戻り(後戻り)ます。元の状態が悪い場合は治さざるを得ませんが、所詮無理は効かないと言う事になります
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本来の歯槽骨と歯の関係 |
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無茶苦茶に拡大すると、歯列が骨より食み出てしまいます。そうなると ↓ |
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後は抜け落ちるかもしれません・・。 |
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滅茶苦茶に拡大され歯根が歯槽骨より露出した人の写真。 |
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もうブラブラでしょうか・・?前歯も滅茶苦茶に拡大されています。 |
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酷く拡大した場合は一生保定床を使わないと、元に戻ります。 |
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治療してみると良く判る事の1つに、上顎の前歯は結構、言うことをききます。(元に戻り難い、と言う事です) それに対して
下顎の前歯は無理な拡大をしたとき、結構元に戻ります。
リケッチ先生はL1−APoを22度プラスマイナス 2度(白人の場合)にしましょうと言います。 日本人の場合は24度プラスマイナス 2度となります。つまりはこのような傾斜にしないと訳なく元の状態に戻ると言う事です。此れは上顎と比べると下顎の歯槽突起(歯槽骨)が薄く、且つ舌の為に安定しにくいと言う事でしょう。
所詮は、非抜歯・拡大で治すと2割の人は良いでしょうが、大部分の人では元に戻ってしまいます、と言う事です。
以下 続く。 |